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これからのお話は、以下のような症状のかたが対象になります。


かぜをひくとゼーゼーすることが何回かある


夜や明け方ゼーゼーすることがよくある


テープの薬をはると咳がおさまることが何回かある


喘息性気管支炎とかいう病名を何回ももらった

お医者さんによってこのような症状のかたの病名をどう告げるかは違いがあると思います(病気の説明の仕方が医師によって違うことで不信感をもつ必要はありません)

「まだぜんそくとは言えないね」とおっしゃる先生もいれば、別の医師が「お子さんはぜんそくでしょう」というかもしれません。喘息という診断は、それまでの数ヶ月以上の経過と、現在の症状、診察(特に聴診所見)、これまでの治療歴などをもとに総合的にくだされるものでありまして、何かのアレルギー検査が陽性になったから喘息と診断されるというものではありません。


 喘息という診断を下すのに慎重な先生は、その医師なりに患者さんを気遣って「ぜんそく」という言葉に保護者が過敏に反応しないようにやんわりと話しているのかもしれません。比較的早く喘息と診断する医者はむしろ「ぜんそく」という言葉を使って説明し、早いうちに治療をスムーズに確実に開始したい、環境整備(そうじ、禁煙などの家族の協力など)について説明したい、さまざまなぜんそく関連の知識を説明したい(勉強しておいてもらいたい)と思っているのかもしれません。
 僕はどちらかというと後者(早めに喘息と診断する方)ですが、患者さんによってある程度柔軟に対応しています。難しいことかもしれませんが、同じ病状であっても説明の仕方が医師によって違うことで不信感をもつ必要はないということなのです。

 

そこで最初にもどって、このページのトップに記載した症状の方、

すなわち、

かぜをひくとゼーゼーすることが何回かある


夜や明け方ゼーゼーすることがよくある


テープの薬をはると咳がおさまることが何回かある


喘息性気管支炎とかいう病名を何回ももらった

 

結論からもうしますと、これらの症状は

「軽症の喘息」

と考えてもよいと思います。

 

喘息には(特に小児期の喘息には)さまざまな病態がありますが、その本質には「気道過敏性」があります。つまり、さまざまな刺激に対して気管支が敏感に反応してしまうということです。

上記の症状でまだはっきり喘息といわれてない人は、気管支が少し敏感だということであり、はっきり喘息だと診断された人はかなり敏感だという、その違いだと思えばよいでしょう。


乳児期から幼児期にかぜをひいてゼイゼイするお子さんが多くみうけられます。最近の研究では、かぜのウイルス(RSウイルス、ライノウイルル、メタニュウモウイルスなど)が気道の過敏性・炎症・喘息の発症にかなり関与していることがわかってきています。かぜをひく度に喘息のような症状がでて、そのうちはっきりとした呼吸困難の発作が生じて喘息と診断されるケースが多くみうけられます。

また、「ぜんそくかな?」という程度の子が実は非常にダニに対して敏感だということもあります。その環境対策をきちんとするとかなりの症状改善が見込める場合があるということです。


このような喘息と診断されるまでによく見受けられる症状・経過を理解していただいて、「うちの子は喘息でない」ときめつけたり、逆に喘息かもと心配しすぎないで、今のうちから、

喘息の勉強

しっかりとした治療とその継続

環境の整備(おそうじ、家族全員の禁煙!→禁煙外来

などを検討していただけたらよろしいかと思います。