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もともと私は外来でお薬を処方するとき、水薬は処方しないことがほとんどです。その理由のひとつに誤飲があります。こな薬の場合、もし誤って乳幼児が手にとって飲んだとしても、せいぜい2〜3袋まででしょう。ところが水薬の場合はいっきに何日分の薬を誤飲する危険があります。

市販薬では幼児には開けにくいセーフティーキャップの容器がありますが、医師が処方する薬の容器も、一度押して回さないと開かないようなセイフティーキャップ付きの水薬容器が使われるようになりました。 セーフティーキャップは、乳幼児等による誤飲・誤用防止キャップとして、すでに世界的に認知されているキャップです。

このキャップを開栓するには、キャップの天面を押しつけながら反時計方向に回転させなければなりません。キャップの天面を押さずに開栓しようとすると『カチャ カチャ』と音がする様に作られているため、このクリック音がふたを開けようとしている行為を周囲の人に伝え、乳幼児のイタズラが早期に気づく事ができます。簡単に開栓する事ができないので、お子様が一人で薬を服用する事を防ぐ事ができ、誤飲の防止につながります。

しかし、このキャップを見事に開けてしまう幼児も存在します。セーフティーキャップだからといって安心しないで、薬は全て乳幼児の手の届かないところに保管しましょう。