「熱があるとき、お風呂に入ってよいかどうか」よく質問されます。

そんな時、私は

「元気があれば、少しぐらい発熱していても入浴してかまわない」

「アトピー性皮膚炎・乾燥肌や湿疹などで、入浴をしないと皮膚の状態が悪化する子は、積極的に入浴させてあげるべき」

「風邪のひき始めで寒気がするときや、もどしたり、元気がないときなどは、たとえ熱がなくても当日は入浴はひかえるべき」

などと、家に帰ってからおばあちゃんに「熱があるのに、お風呂に入ってよいというなんてヤブ医者に違いない」と言われるのではないかと冷々しながら、うら若いお母さんに得々と説明しています。

ドイツやフランスの同僚は、一般に子供が風邪をひいたらお風呂に入れ、水分を充分取らせて寝かせる方法がとられている、といいます。また、欧米の育児書には「発熱時には体温より5度低いぬるま湯につけて冷やすのが効果的である」と書かれていますし、実際、そのように行なわれているようです。

これまで、日本では、熱のある時は入浴しないというのが「常識」でありましたが、近年、さまざまな学会や厚生省の研究斑などで、科学的評価が行なわれつつあります。風邪に限って言えば、入浴が風邪の経過に悪影響を及ぼすというはっきりしたデーターは今のところ無いようです。

少なくとも、入浴の是非を云々することよりも、熱のある子供に厚着をさせたり、頭に氷嚢や氷枕を使いながら体には毛布をかけたり湯タンポをいれて温める(熱がこもって、うつ熱状態に陥る)ことが誤りであることをここでは強調しておきます。

       

育児に

こどもの病気に